急な腰痛でやってはいけないこととは

こんにちは、岡山市北区下中野にあります仙手道整骨院院長の田井です。

今回は、急に腰が痛くなって、良いと思って自分でついついやってしまうことをお伝えします。

症状によっては返って改善が遅くなることもあります。

なかなか良くならない方はこのブログをぜひご覧ください。

 

急に腰が痛くなってこんなことをしていませんか？

初めて腰が痛くなって、痛いからつい腰を手でトントンたたきました。

でも余計に痛くなって……。

 

そのようなご経験はおありでしょうか？

 

腰が痛くなった時、無意識にしていること、

良かれと思ってしていたことが、実は腰に悪いこともあります。

 

私は今まで、多くの腰痛の患者さんにお会いし、問診をさせていただきました。

お話を聞いていると、

「それは少し、腰には良くないですね……。」

というケースが多々ありました。

 

腰の状態によっては、逆効果になることもあります。

 

では、何が腰にとって良くないのでしょうか。

 

痛めた腰の状態

まず、痛くなった腰の状態は、どうなっているのでしょうか？

人によって原因はさまざまでしょうが、腰痛の原因は大きく分けて２つあります。

 

原因がはっきりしているものと、原因がはっきりしないもの。

 

この２つです。

 

原因がはっきりしている腰痛

原因がはっきりしている腰痛とは、「腰椎骨折」や「腰椎椎間板ヘルニア」、「骨折」、「病気」、「感染症」など、レントゲンやＭＲＩを撮って画像で認識できるものです。

 

原因がはっきりしない腰痛

原因がはっきりしない腰痛は、それ以外の画像ではよくわからない筋肉や靭帯、神経に由来するものです。

 

どちらも何らかの負荷が原因で組織が損傷し、炎症を起こしている状態。

 

簡単に説明すると腰の筋肉などに傷ができて出血しています。

 

このように、腰痛といっても原因はさまざまです。

腰痛が軽いだけだと思って自己判断で対処すると、痛みが長引いたり、症状が悪化したりする可能性があります。

初めて腰が痛くなってついついしてしまうこと

このような、腰に傷がある状態でついつい、無意識にしてしまうこと。

 

1.腰を手でたたく。

これは簡単にできることなので皆さん結構やりがちです。

 

「たたいている時は少しだけ軽くなった気がしたけど、少し時間がたったら逆に痛みが強くなった。」

とよく患者さんからお聞きすることがあります。

 

腰を手で叩くことで痛みを悪化させる可能性もあります。腰の周りに逆にある神経や筋肉にダメージを与えたり、炎症を悪化させたりする原因です。

 

この場合は、傷口をたたいているようなものなのです。

 

昔から、「手当」という言葉があります。

痛いところに手が伸びると思いますが、さする程度にしましょう。

 

2.マッサージ器で長時間、腰の筋肉をほぐす。

普段は、時間がある時にマッサージ器て筋肉をほぐしていたけど、

「腰が痛くなって、同じコースを何回も繰り返しました。」

という方もおられます。

 

マッサージ器はイスに座って行うものと、部分的にあてるハンディータイプのものがあります

 

どちらのタイプのマッサージ器でも問題は、手加減ができないことです。

 

力の調整ができても機械なので、その人には合わせてくれません。

 

ついつい気の済むまでやってしまい、痛みが強くなることもあります。

 

3.熱いお風呂に長時間、つかる

毎日お風呂に入る習慣がある人は、要注意です。

 

熱いお湯に浸かることで、体内の血管が拡張して血流が良くなりますが、それによって痛みを和らげることはできません。むしろ、熱いお湯に浸かることで、炎症や腫れが悪化する可能性があります。

 

腰を痛めた方は、いつもより熱め、もしくは長く湯船につかってしまいがちです。

痛みが出た直後は、傷が入って炎症を起こしている状態なので、患部をあまり温めず、シャワーを浴びるぐらいで様子をみてください。

 

まとめ

腰が痛い時は、症状によって適切に処置しないと改善しにくいことがあります。

初めて腰痛になられた方は、特にどうしていいか分からないことがあると思います。

そのような時は、早めに病院や整骨院に行きましょう。

適切に処置することで、症状が早く改善し、普段通りの生活を送れるようになるでしょう。

 

急に腰痛になった際に、お気をつけいただけたら幸いです。

 

（監修　柔道整復師　田井　勇次）